犬と狼の間

え?遊んで食べて寝てちゃだめ?

舞台『魔法使いの約束 第3章』感想

まほステ第3章観てきた。
久しぶりの2.5次元…さらに特にお目当ての役者がいるわけではない作品ファンとしての2.5観劇は初代ハイステぶりでした、多分・・・


2章は配信で観ていたのだけど*1、3章を観てキャストたちの成長率が凄まじくてびっくりした。生で観た方がいいよね~というレベルではなく技術が上手になっていたと思う。特に賢者役の方、2章のときから良かったけれどかなり歌が上手くなっていて驚いた。
声質が通っていて歌声でもしっかり何と言っているのか分かるのはいいよねえ。あと顔がすごい可愛くて思わずオペラで追ってしまった。まほステは卒業されるので残念だけどこの子は今後活躍していく人だろうなと感じました(どこ目線?)

ストーリーとしてはメインストーリーの後半~ラストの部分。メインストーリーのラストといってもまほやくのストーリーは現行でも謎が明かされていない部分が多々ある…というかほとんどのことがまだ判っていないので、舞台のストーリーでどういうことだったんだ?とこねくり回して考えても無駄なのです。というわけで単純にオタクが萌えた部分の話をします。


・縁あるちゃんのビジュアルが良すぎる
そのまんまなんですけど、本当にビジュアルが完璧すぎる。ミスラさんのスタイルが二次元すぎる。足が長い人間を見ていると、やっぱ人間ってスタイル良い方がカッコイイな~と気づきを得ます。ルチルはシンプルに顔が可愛すぎる。
3章でミスラがチレッタとの約束を思い出したので今後フローレス絶対守るマンになるミスラを舞台で観るのも楽しみ。


・左右の歌がすごい
「俺は左でお前は右」って歌詞を聞いたときそんなことある?!と思ってびっくりした。
というか、元相棒のデュエットになると急になんかロックっぽい感じになって雰囲気が他とガラッと変わるの、「そういうことになってるんですね」って気分になる。


・ヒースの厄災の傷
キャッツ!!!って思った。キャッツ観たことないけど。
まほやくは戦闘シーンの息をつかせぬ展開がすごく格好いいのだけど、やはり舞台で映えるところだなと思った。そのうち舞台化すると思うけど1.5部の中庭組の戦闘が本当にたのしみ・・・


・フィとファ
ここの関係性のオタクなのでフィガロが寿命のことを告げるシーンはすごい緊張して変な汗をかきながら観ていた。人間は興奮しすぎると記憶を失うようなので正直あんまり覚えていない。良かったということはわかる。

フィガロは誰が演じても(私の中で)不満があったろうなと思うのでわごちゃんというキャスティングは絶妙だなと思っている。そしてビジュアル演技力歌唱力の何をとっても矢田ファウストに不満がある人はいないと思う。ここを比較的玄人の二人が演じていてくれていて嬉しいです。

***

会場は銀河劇場。これは会場名とポスターを両方入れようと思ったらなんか寂れた感じになった写真です。

*1:1章は未見

ミュージカル『next to normal』感想


N2N観てきました。2チーム制なので両チーム観たかったんだけれどチケットが厳しかったので好きな役者重視でAチームを二回。曲もストーリーもお気に入りの作品になりました。
以下感想です(普段から特に注意書きしてませんが当たり前のようにストーリーの核心ネタバレしてます)




【あらすじ】(上記公式サイトより引用)

母、息子、娘、父親。普通に見える4人家族の朝の風景。

ダイアナの不自然な言動に、夫のダンは優しく愛情をもって接する。息子のゲイブとダイアナの会話は、ダンやナタリーの耳には届いていないように見える。ダイアナは長年、双極性障害を患っていた。娘のナタリーは親に反抗的で、クラスメートのヘンリーには家庭の悩みを打ち明けていた。

益々症状が悪化するダイアナのために、夫のダンは主治医を替えることにする。新任のドクター・マッデンはダイアナの病に寄り添い治療を進めていくが・・・。


このミュージカルの素晴らしいところはまず何と言ってもロックミュージカルの名にふさわしい曲の格好良さだと思う。登場人物の感情の揺らぎが生バンドの演奏とともに爆発して観客を無条件で作品に没頭させてくれる。
トニー賞のパフォーマンスにも使われているけどYou Don’t Know~I Am the Oneの流れが最高。しかもその後にSuper Boy and Invisible GirlI’m Aliveと続いていくのって強すぎる。BW盤のサントラがサブスクにあると思うのでぜひ聴いてみてほしい。たとえ話がわからなくても音楽アルバムとしてカッコイイから…。ちなみに新演出で若干歌詞が変更されたけれども海宝直人さんの歌う日本語Verの『I’m Alive』も配信されています!

とはいえ、曲が格好いいだけのショーミュージカルだったのかというとそうではなく芝居の比重も高い作品だった。

ダイアナは双極性障害を患い躁鬱を繰り返していて、生後八か月で亡くした息子、ゲイブの成長した姿の幻覚をかなりはっきりと見ている。夫のダンはそんな彼女を献身的にサポートしてはいるが、根本のところで彼女の苦しみを理解していないように見える。一人娘のナタリーは、自分を見てくれない両親に苦しみ、自分もいつか母のように狂うのではと恐れている。
私は初見時、ゲイブを元気なトート(I’m Aliveでの“圧倒力”の印象が強すぎた)だなあと思ったのだけど、二度目はゲイブ中心に話を追ったからか「ダンとダイアナの息子であるゲイブ」だ!と強く思った。I Dreamed Danceも初見では死への誘惑という印象が強かったけど、二回目は母を救うにはこうするしかないとゲイブもまた傷ついているんだ…!と思って泣いた。ゲイブの自我ってどうなんだろ。どこまでがダイアナが介入して創造したゲイブでありどこからがゲイブ自身の自我なのか。電気療法を受けてゲイブの記憶を失ったダイアナに寄せる悲しみはゲイブ自身のものであるはず。そもそも、『ゲイブはダイアナが見ている幻覚である』というのは医学的に考えた見地であり、『存在しない』証明はなされていない…この辺はあと50回くらい観て考察したいところですね。

ちなみに劇評や感想を読んで自分の解釈とひとのそれが全然違っていて驚いたのはI Am the One(Reprise) からラスト。私は「ダイアナを失って今度はダンがゲイブに救いを求めて狂っていくんだ…だから二人は最後赤い服を着ているしLightは不協和音なんだ…苦しみの輪廻は終わらないんだ!!」と脳直で思ったんだけど、ダンがゲイブの存在を認めたことでゲイブは救われて消えた…という解釈もあるみたい。私はフィクションを地獄の方向に解釈するクセがあるなと反省した*1



偶然にも「アメリカが舞台で息子を亡くして傷ついている妻とサポートする夫」の構図が前回観た『ラビットホール』と同じだったのだけど、ラビットホールはストレートプレイで観れて良かったと思ったのに対してN2Nはミュージカルで良かったなあと感じた。おそらくストレートプレイで観ていたらダイアナに感情移入出来なかっただろうな…。登場人物の内面世界に曲と歌のパワーで引っ張っていってもらえるのがミュージカルの醍醐味だと思う。あと曲が流れるとすぐにシーンを思い出せるのもミュージカルの強みだよね。サントラを聴きながら早く再演してほしい…と思いを募らせています。

**

会場はシアタークリエでした。地下が苦手なのでなんとなく苦手意識があったんだけど徐々に好きな劇場になってきました。やっぱりコンパクトなホールの方が好きなんだよなー。

*1:フィクションにおける「地獄」「救いのなさ」「後味の悪さ」大好きガールです

月記 2022/03

3月のまとめ。
食べた、観た、行った、買ったのごちゃまぜ記録。

魔法使いの約束×サンリオ ポップアップストア



モディのポップアップストア。現地で約束して交換するのが久しぶりでテンションが上がった。


こういうお名前系グッズに目がないんですよねえ…


舞台『ラビットホール』観劇


万里生さんのストレートプレイを観劇。
観る前は「歌ってほしい~」って思っちゃうかな?と思っていたけど、全然そんなことなかったですね。ストレートの演技も素敵だったので今後も挑戦していってほしい。

感想はこちら



WOWWOW『グリーン&ブラックス』公開ゲネプロ2022 配信


グリブラの配信イベント。万里生さん目当てで視聴したので歌数の少なさは不満だったものの、出てるキャストさんのことはみんな好きなので楽しかった。
井上トートと達成ルドの闇広が観れたのが嬉しかったです。達成君はいつの間にかあのラインの2.5出身者の中で一番出世している気がする…。彼の演技と歌とビジュアルが大好きなので今後の活躍も楽しみです(素のコメントはなんかヒヤヒヤすること言いがちのイメージ)


ジャンクションLIVE vol.6~Bistro junction~


上口さんの事務所のLIVEへ。
歌とダンスは申し分なく素晴らしかったけれど、微妙にストーリー仕立てなのが寒くてうーんと思った。普通に本人としてLIVEして欲しいかも。

会場がプレハブ?という感じで席もパイプでなかなか厳しかった…。今後行くことなさそうなハコで面白かったですが。
出演していた若手の柴原くんが可愛らしかった!と思っていたらエリザにアンサンブルで出演されるそうなので探そうと思います*1

***

あと3月はフィガロSSRイベントで無事天井したりもしましたね。
とはいえまほやくはSSR排出率が渋くないという所感*2なのであまり損したという気にならないのが逆に危ない気がしている・・・・・・

*1:チケットはまだですが…

*2:A3とツイステは渋すぎ

舞台『ラビット・ホール』感想

ラビット・ホール』観てきました。
ミュージカル中心の役者さん方を応援している関係で観る演目がミュージカルに偏りがちなのだけど、しみじみとストレートプレイも好きだなあと感じられる観劇体験でした。



【あらすじ】(上記公式サイトより引用)

ニューヨーク郊外の閑静な住宅街に暮らすベッカとハウイー夫妻。

彼らは8カ月前、4歳だった一人息子のダニーを交通事故で失いました。ダニーとの思い出を大切にしながら前に進もうとする夫のハウイー。それに対し、妻のベッカは家の中にあるなき息子の面影に心乱されます。そのような時にベッカは、妹イジーから突然の妊娠報告を受け戸惑い、母のナットからは悲しみ方を窘められ、次第に周囲に強く当たっていきます。お互いに感じている痛みは同じはずなのに、夫婦・家族の関係は少しずつ綻び始めていました。

ある日、夫妻の家にダニーを車で轢いたジェイソンから手紙が届きます。会いたいというジェイソンの行動に動揺を隠せないハウイーですが、ベッカは彼に会うことを決意します。



「お互いを愛して思いやっていて」「息子のことを愛していて」「息子の死を哀しんでいる」と共通していても哀しみ方の違いからどうしようもなくすれ違ってしまうハウイーとベッカ。ハウイーは折に触れ息子の動画を見返し思い出の品を目に触れるところに置いておきたいと思っていて、思い出を大切にしながらも前へ進みたいと考えている。一方のベッカは息子の面影があるものに目を触れたくないし、まだ前へ進むことも考えたくない。
この違いをインタビューで万里生さん*1は男女の違いなのかなと話していらしたけど、どうなのだろう。男だ、女だ、で当てはまめるのもナンセンスな時代だけれども自分は確かにベッカタイプかもしれないなとは思う。

また、息子の死に対する捉え方の違いもあると思う。二人の息子は飼い犬を追いかけて道路に飛び出したところを車に轢かれてしまい亡くなってしまったのだが、ベッカは自分が電話をしていて息子を見ていなかったことを悔やんでいて、さらにより直接的な原因は犬が道路に飛び出したからだと思っているように感じた。彼女は息子を轢いた車を運転をしていたジェイソンに会うことに前向きでありまだ少年であるジェイソンに思いやりも見せる。対照的にハウイーはジェイソンに対して苛烈で、ジェイソンに悪意はなく事故だったと理解はしていても納得できていないようだった。
ジェイソンとの邂逅は物語の中~後半に起こるのだが、カウンセリングセミナーにも行かず友人とも連絡を取らずに危うい妻とそんな妻を献身的に支えている夫…という印象だった前半から対照的にベッカの強さとハウイーの弱さが浮き彫りになってくるのが印象的だった。

現代劇のストレートプレイは台詞の応酬に観客を没頭させることができるかが鍵だと思っているのだけど、冒頭から小島聖さんのナチュラルな芝居により現代アメリカの世界観に引き込まれた。脚本にテレビドラマを数多く手掛けている篠﨑絵里子氏が担当されたということで舞台の言い回しすぎない日常的な台詞での台詞劇であったところも良かったと思う。ミュージカルだとどのようなテーマであってもどうしても『非日常』になってしまうので(もちろんミュージカルはその機能が面白いところなのだが)、全く自分の日常との地続きに錯覚させられるストレートプレイはやっぱり面白いなあと痛感した。
昨年観劇した『ブライトンビーチ回顧録』に続き小山ゆうな氏の演出作品を観るのは二度目だったのだがどちらもとても感激したので小山氏の演出作品はチェックしていこうと思う。

と、真面目な感想はここまでにして以下は脳直の感想なのですが、ハウイーがめちゃくちゃメロメロだった!!!!2022年度結婚したい男No.1です。おめでとうございます。*2
インテリジェンスで優しくて穏やかで清潔感があって犬好きで思いやりがあって妻の家族も大事にしていて休日は友達とスカッシュする陽キャなの、良すぎる。不倫未遂疑惑もありましたがフィクションの登場人物としてはそれくらい弱さがある方が魅力的なのでオッケーです(しかしちょっと惹かれて一緒に食事は行ったけどそれだけなのかなーと思った。同じ痛みを感じてる同士で一瞬傷をなめ合ったんだろうな、という所感)
というか、スマートにスーツを着こなしつつ座り方とかは男っぽい万里生さんが格好良すぎてメロメロだったのだけど、ご本人から所作にグリブラ*3でまあ様*4から教えてもらった宝塚男役の極意を実践していたと明かされて、つまり宝塚はメロメロなのかもしれない・・・と思ったのだった

***

会場はKAAT神奈川芸術劇場大スタジオでした。
大スタジオだから大きいところなのかと思ったらキャパ500くらいのコンパクトな劇場でした。KAATでやってる作品は興味深いのが多いんだけど神奈川遠いんだよなー。

*1:ハウイー役

*2:今年この後観に行くのはサイゴンとエリザの予定なので彼らは結婚したくはない男たちだと分かっている

*3:WOWWOWのミュージカルバラエティ番組

*4:朝夏まなとさん

月記 2022/02

2月のまとめ。
食べた、観た、行った、買ったのごちゃまぜ記録。

舞台『僕はまだ死んでない』観劇


上口さんのストレートプレイを観に博品館劇場へ。
悪くはないんだけどあまり刺さらず…

感想はこちら


・トリュフベーカーリー

観劇帰りにジャにのチャンネルでニノが後輩たちに差し入れていたトリュフの塩パンのお店を発見。
動画を見ながらトリュフの香りを「ガーリックだ!」と言うなにわちゃんを笑っていたけれども、私もこれ伏せて出されたらガーリックだと思うだろうな……と思った。美味しかったです。


ボーダーミュージアム


ワールドトリガーの展示会。ここ数年は色んなアニメーションの展示会に行ったけど断トツでスタッフさん方の作品愛を感じた展示でした。





資料も凝っていてじっくり見たかったけれど、一方通行の狭い通路なので立ち止まることができず残念。


あと、レプリカ先生とツーショを撮りたい人々が列になっていてオタクってツーショット欲しがるものだっけ!?と困惑した。二次元オタク自我の私は自分は写りたくないタイプなので…*1


グッズのセンスも良かった!作品世界に普通に入り込んでいるようなグッズって楽しいよね。





パネルもいっぱい。

ワールドトリガーフェスティバル2022 配信


フェスの配信も観た。
夜公演なのに会場のトイレがすべて壊れた(!?)ことにより30分くらい押して始まっており、会場の方の帰宅の足は大丈夫だろうかと勝手に心配していた。
ちなみにワートリの推しは隠岐くんです。分かりやすいですね。

***
という2月。ソシャゲのバレンタインイベントに夢中になっていたらリアルバレンタインのことを忘れていたな…

*1:三次元はまあまた別の話

月記 2022/01

1月のまとめ。
食べた、観た、行った、買ったのごちゃまぜ記録。

おせち

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一年の行事の中で一番年末年始が好きです。
今年のおせちは婦人画報の福八角和三段重。レビュー通り薄味で上品な味付けで良かった。
思ったよりすぐ食べ終わってしまったので来年はもうワンランク量を上げてもいいかもな。


銀だこ

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呪術廻戦コラボ。
クリアファイルの特典。
二カ月に一回くらい無性にたこ焼きが食べたくなる。


魔法使いの約束 Cafe&Diner

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まほやくのコラボカフェに行ってきた。

ネロのかなり凝ったパスタプレート
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美味しかったけど結構薄味だったかな。
コラボカフェだと味が濃い方が多いので珍しい。

フィガロのキウイモヒート風モクテル
ファウストのエルダーフラワーソーダ

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これは絶対私が飲めないやつだ…と思いつつも推しなので注文したが、予想に反して普通に美味しく飲めた。

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フードもドリンクも美味しかったしオシャレだったし特典も自引きできて満足!
ランチタイムとディナータイムで注文できるメニューが分かれていて、たまたま私も友人もディナータイムに推しがいたのだけど、これ推しが分かれている人は大変だな…と思った。まあ、キャラクター数が多いから混雑を避けるには良い手法だとは思いますが。

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これは友人の毛皮を着たブラぬいくんとうちの裸のフィ綿


友人と遊ぶ

友人とTOHOシネマズ池袋にて呪術映画を観た。
池袋にTOHOシネマズがあったイメージがなかったのだけど、やっぱり最近出来たところだったみたい。ブリリアの隣らへん。

和幸
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示し合わせたわけではないのに食べている間は黙食を徹底していて、さすがオタク同士…と思った


ガレットデロワ

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シュトーレンに引き続きロブション。
わざわざロブションじゃなくてもいいな…という感じ。
来年はクリスマスケーキが美味しかったフレデリックカッセルにしようかな。


ファウスト誕生日

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約400歳くらいの誕生日おめでとう!

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20連で勝ち申した。フィガロ誕も何卒……。


『Japan Musical Festival』

LINE CUBE SHIBUYAでのミュージカルコンサート。
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歌も演奏も選曲も良かったのだけど、演出としてスクリーンに映る映像がダサすぎて常にややウケしてしまった。まあ、面白いことは良いことなので、いいと思います。
特筆すべきはミュコンにしては珍しくガッツリ2.5次元*1憂国のモリアーティミュからの選曲と出演があったこと。鈴木さんと平野さんは非常にアウェーだったとは思いますが本役の歌唱では役に没入していてすごく良かったです(それ以外は緊張が伝わってきた…ガンバ!)
あとVRでの出演があったことですね。今後こういう形での出演も増えていくのかな~。

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LINEのひよこ、いた。

・五右衛門
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入りたい店が思いつかないとき、五右衛門にしがち。

***

年末年始が一番好きなのに長期休暇の中で年末年始が一番短いのって解せない。

*1:黒執事ミュとかデスミュは制作的にもはや2.5次元ではないと思う

舞台『僕はまだ死んでない』感想

この作品について感想を書くのが難しくて、自分自身が何を感じたのかがよくわからない。大枠で見ると「終末医療の葛藤の話」なのだが、セット床に敷き詰められている砂や、鯉の話や、直人の独白が現実的なテーマにファンタジー感をプラスさせていて自分の視点をどう持っていたらいいのか分からなくなり戸惑ったのだと思う…。というわけで、あまり考えがまとまっていないし良いことも言ってないのだけど感想。



あらすじ

壁に包まれた病室。父と女医。それに僕の友人とが話をしている。体が動かない。何が起こったのか。
女医は淡々と「元通りになる可能性はないし、むしろ生き延びたことを奇跡だと思ってほしい」と話す。
なるほど、そういうことなのか。
奇跡的に意識が戻った後も、かろうじて動く眼だけで意思疎通の方法を採る。なにかと気にかけてくれる友人、そんな状態の前でかまわず女医を口説く父、戸惑う女医、そこへ離婚調整中の妻が面会にやってくる…。


物語は画家の直人が自宅で病に倒れることから展開する。意識を取り戻した直人は、全身が動かせなくなっていた。彼は唯一動かせる眼でシートに書かれた文字を追い視線を動かすことで自分の意思を伝えるようになる…のだが、そこで直人が伝える自分の進退への意思が碧*1に対してと妻*2に対してとで180度違うのが気になった。

碧に対しては『碧の番 鯉埋めて』と直接(視線で)伝えており、これを碧は「幼いころ自分が直人に鯉を殺させて埋めさせたことになぞらえて次は自分が直人の医療を止める決断をしろ」という意思だと判断する。
一方で妻に対しては、視線で伝えた言葉を父に代筆させ、手紙という手段で「自分を見捨てないでほしい(これは大分テキトーな要約)」ということを伝える。
この矛盾は何なんだろうと考えて、碧が『碧の番 鯉埋めて』と読んだのは要はこっくりさん現象で、自分がそうであってほしいという方向(碧は、幼い頃に鯉を殺させたことを罰されたい&直人は絵が描けなくなるならば死んだほうがマシだと思っている、と考えていると感じた)に無意識下に誘導したのかなとも考えたけれど、ぴったりとしっくりはこない。

また、セリフからなんとなくの推察はできるものの、直人がどこまで絵を愛していたのかだとか碧と直人の信頼関係の深さだとか夫婦がどんな様子だったのかだとかそういう部分が表現されないままに進むので、えっこれで終わり?という気持ちになってしまった…。
砂や鯉に対しても自分で納得のいく解釈が取れずに消化不良。集中を保つことが厳しい場面もあったので単に私が何か重要な情報を見落としているだけなのかもしれませんが。
とは言え駄作と感じたわけではなく、いわゆる「それでも生きてゆく」というような現代的なテーマをしみじみと感じさせる作品だった。現代では悲劇がラストを飾るのではなく、悲劇の後どう生きていくのかがテーマとなるのだな。


と、ここまで書いてから単純に私が木下さんの演出と相性が悪いんだわ、と気が付いた。原作を偏愛しているのにハイステにハマれなかったし・・・*3

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碧役と直人役がスイッチだったのでどちらも観てきたけど、碧:上口さん/直人:矢田さんがしっくりくるなーと感じた。演技云々というか、単純に年齢が合っているからそう感じただけですね。

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博品館劇場、何度か行ったことあるのに銀座からより新橋からの方が近いと初めて気が付いた。

*1:幼馴染で直人の兄貴分。主役の一人でもあるので碧の物語でもある

*2:画家の仕事に集中するあまりないがしろにしていたので離婚調停中

*3:人気が高いのは知っているので私の問題