犬と狼の間

え?遊んで食べて寝てちゃだめ?

読んだ2021/1

1月に読んだものまとめ。
毎度のことながら新刊の内容に言及しているのでネタバレ回避などは自衛をお願いします。

漫画

・『東京卍リベンジャーズ』1~20巻

友人から「読んで欲しい」とダイレクトなマーケティングを受けたので読んだ。
全く前情報も持たずに雰囲気からヤンキー物かな?と思っていたのだけどヤンキーはヤンキーでもこういう切り口か!と驚いた。すごく面白い。

どうやらアニメ化やら実写映画化やらが控えているタイミングらしく、機会があれば映画観に行きたいなと思っている。だってキャスティング満点じゃないですか?


・『カラオケ行こ!』

カラオケ行こ! (ビームコミックス)

カラオケ行こ! (ビームコミックス)

Amazonのあなたにおすすめによく出てきて気になったので購入。
和山先生の作品は『夢中さ、君に』のみ読んだことがあるのだけど、唯一無二な作風だなあと思っている。漫画というよりもショートムービーを観たような読後感がある。


・『呪術廻戦』14巻

宿儺~~~~~!!!!という14巻。
宿儺から悠仁に戻った後の絶望の描写の容赦のなさよ。宿儺は紛れもなく「災」なんだけど、それは天災と同じようなものであって受け入れざるを得ない理不尽なのだよなと思わせられてしまう。漏瑚にかけた言葉の格好良さもだけど、強くて非道で、でも筋があってカッコイイ。
そして「呪術師に悔いのない死はない」という言葉が身にしみる七海の最期。ただ、七海が「これは呪いになってしまう」と後悔した言葉は悠仁の支えになったわけで、言葉は受取手によって捉えられ方が違うのだというところがリアルで唸った。


・『チェンソーマン』10巻

みんな大好き地獄の新刊!
予想不可能なギャグとの緩急の付け方とか、映画のような美しいコマワークとか、本当に異才という言葉が似合う作家だと思う。そうそう、漫画家というよりも作家という言葉がしっくりくるよね。
魅力的なキャラは多くあれど完全に主人公はデンジであり、誰の目線に立ってみても「デンジの物語」なところがカッコイイ作品だなあと思う。


・『僕のヒーローアカデミア』29巻

ヒロアカ新刊。多分読んだ人全員が「かっちゃーーーーーん!」って叫ぶ。
そういえばヒロアカをちゃんと読む前はデクとかっちゃんが幼馴染でありライバルであるという情報だけは知っていたので、最初はお互い反発し合いつつも結構すぐに無二の親友みたいになるのかと思っていたのだけど、読んでみたら全くそんな気配がなくて驚いたのだよな。

それにしても本当に熱いシーンの熱い描写が上手い。この熱さこそ少年漫画の醍醐味だよね。


・『凪のお暇』8巻

凪のお暇 8 (A.L.C. DX)

凪のお暇 8 (A.L.C. DX)

ゴンのターン!という感じの8巻。
私は慎二派なのだけど、(慎二と恋愛したいというよりも慎二の気持ちに共感してしまうという点で)正直慎二がゴンに勝てるビジョンが見えないのだよな…。凪は慎二と交際しているとき慎二自身を好きだったことはないけれどゴンのことは精神を病むくらい好きだったのだし。しかしこのまますんなりとゴンとくっつくとも思えず…。

私は都民ではないものの首都圏で生まれ育ってきたので色々な媒体の「田舎」と「東京」みたいな話はどちらも当事者ではないなと思いながら読んでいる。


・『スキップ・ビート!』46巻

スキビ新刊!
そりゃ敦賀さんがずっと付けていたネックレスを突然10代の新人女優が付けはじめたら大騒ぎになるよ。キョーコはその辺浮かれないので安心だけども、バレたらそのままショータローとの過去も掘られて大変なことになりそう。芸能界物としてはこれまであまり「ファン」については触れてこられなかった気がするので敦賀さんに特定班がいたりするのやっぱりそうだよね!と楽しかった。

スキビの面白いところは断トツでキョーコの芝居シーンだと思っているのでドラマ撮影に入るのが楽しみ。


・『ガチ恋粘着獣』1~3巻

マシュマロでおすすめいただいたのとタイムラインで長らく話題なので読んだ。
りこめろがヒナに凸ったあたりまでしか読んでいなかったのでこんなにホラー展開になるのか!と驚いた。顔写真も大学名も晒されているのにヒナがそれを気にする描写が一切ないところがヒナの異常性をよく表しているなと思う。多分りこめろだったらもう少し気にする気がする。
最新刊ではメインストーリーがコスモに移ったけれどちょくちょくあるスバルがヒナに怯えつつ気にしている描写にニヤニヤしてしまう。


・『明日、私は誰かのカノジョ』1~5巻

こちらもオススメいただき読みました。
レンカノ編では雪みたいな子はなかなかいないだろうと思ったけど章が進むごとにリアリティが増していっていて特にホス狂編はすごい。ゆあたゃも萌も「いる」んだよなあ。明日カノの特にすごいところは現実との齟齬が一切感じられないほどの細部までの描き込みのリアリティだと思っているのだけど、これ毎週更新なんだよなあ。すごい…

まんまと先が気になってしまいアプリを落として更新を楽しみにしています。


・『ブルーピリオド』9巻

世田介くんと猫屋敷先生がしんどかった新刊。
世田介くんの母親も猫屋敷先生を軽んじた人々も別に悪人ではないのだけど、悪人ではない人が善人かというとそうではないのだよな。山口先生は人間のそういう部分の表現の仕方が非常に上手いなと感じる。ある意味では「相手が望む猫屋敷あも」を演じて動かす猫屋敷先生の方が悪とも思わせられる。

そしてアニメ化おめでとうございます!


※ここから下は単行本ではなくアプリで読んだものです

・『黒執事』1~30巻

電子化記念の全巻無料キャンペーンのときに読んだ。私の記憶はサーカス編で止まっていたのだけど、むしろサーカス編ってこんなに序盤だったんだな…!
風の噂でシエルが双子だったことと葬儀屋が敵になったことは知っていたのでそこは驚かなかったのだけど、話が進んでもギャグパートがこんなにあるんだということの方が驚いた。枢先生は描きたい様々なジャンルの描きたいものを全て黒執事の中で描いていて、それが設定の妙で世界感を壊していない上に本筋の伏線も初期から張り巡らしているところがすごいと思った。