犬と狼の間

え?遊んで食べて寝てちゃだめ?

ミュージカル『ガイズ&ドールズ』感想

ガイズ&ドールズを観に行ってきましたよ。
もうめちゃくちゃ記憶が薄れてるんですけど記録として残しておきます。


あらすじ【上記公式サイトより引用】

1930年代のニューヨーク。スカイ(井上芳雄)と呼ばれる超大物ギャンブラーがいた。彼の仲間のネイサン(浦井健治)は自分の婚約者アデレイド(望海風斗)へのプレゼント代と賭場代を得ようとスカイに賭けを申し込む。「指名した女を落とせ」というものだ。「どんな女でも落とせる」と自信たっぷりのスカイだが、ネイサンが指名した女性は、清純で超堅物な救世軍(※)の軍曹・サラ(明日海りお)だった。サラの伝道所が閑古鳥で困窮しているところに、自分と一緒にハバナへ食事に出かければ、罪深い連中を伝道所に連れて行くと持ち掛けるスカイ。教団を救うため、サラはその誘いを受ける。ハバナで過ごすうちに、スカイとサラは次第に惹かれ合っていく。だが、高揚した気分で伝道所へ戻ると、サラの留守をいいことにネイサンが賭博を開催していた。ネイサンがスカイの仲間だと知ったサラは、スカイが自分を連れ出して仲間に賭博場を提供していたと誤解。彼に裏切られたと思い込み…。正反対のスカイとサラ、14年間も婚約中のネイサンとアデレイド。2組のカップルの恋の行方は?


豪華キャストという触れ込みに字面負けせず皆さん素晴らしくて楽しかった~。
そしてこれだけの面子の中に居てもやはり井上芳雄氏のセンター力は別格だな…と理解しました。特に二幕の見せ場のナンバー「LUCK BE A LADY」がすごかった!スカイのヒリヒリとした焦燥感とギャンブルにワクワクする高揚感の相反する感情が伝わってきてこちらも客席で手に汗を握りました。私も何か賭けの場面があったら脳内BGMにしようかな。デジチケの発券のときとか…

印象に残ったのは、とにかく時間の使い方が大胆だなということ。古い作品だからなのかな?OP(という言い方で合っているのかわからない。オーバーチュア?)もダンサーを使ってそんなに時間をかける?!というほどたっぷりと魅せていて時間に余裕がない現代人なのでソワソワしてしまった。逆に最近の作品は要素と情報を詰め込み過ぎなのかなというのも考えさせられた。ナイスリーのビッグナンバー「座れ、船は揺れる」も現代で作られた作品だったらああいう形の長いナンバーにはならなかったんじゃないかなあ・・・・

かと思えば、ラストの展開は私の中では突然の出来事だったんですけど、私だけですかね?(笑)夢オチなのかと思ってカテコが始まるまでドキドキした。夢じゃなかった!(トトロいたもん!)
良くも悪くも古典作品というか、現代とは違う感覚と余裕を感じられる構成で面白かったです。

キャストに関しては良いのは言わずもがななのですが、望海風斗さんのアデレイドがめちゃくちゃにキュートで…どちらかと言うとやはり苦悩の芝居が似合うカッコイイ女性としてのイメージが強かったのだけどキュートなコメディエンヌが予想以上にハマっていて、望海さんに出来ないことはないんか…?!と戦々恐々しました。

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シングルキャストの分公演中止が大きな打撃になってしまい残念でしたが、幸運にも観劇することができてよかったです。「LUCK BE A LADY」耳に残るめちゃくちゃ良い曲だよな~~~!