犬と狼の間

え?遊んで食べて寝てちゃだめ?

2022年/秋ドラマ感想

毎クール結構な数ドラマを観ているもののTwitterでもあまり感想を言っていないのでまとめて感想を記しておこうと思う。以下注意事項。

  • 良いことも悪いことも言っています。当たり前ですがあくまで個人の感想ですので悪しからず。
  • ☆での評価はあった方が面白いかなと思ってつけたので、作品の出来というよりも「私の好みか」を重視しています。
  • 後々読んだときに分かりやすいように、基本はキャラクター名ではなく役者名(敬称略)で記しています。



前クールの感想はこちら


月曜日

PICU小児集中治療室
★★★★☆
きっと最終的には助かるでしょうと高を括って観ていると殴られる第一話が衝撃的。
その分視聴者離れはあったようだが、命の問題にシビアに向き合う制作陣の姿勢が感じられて良かった。
子役の子たちが素晴らしくて、特に心臓病を患う圭吾役を演じた柊木陽太くんの反抗的な態度で移植を拒む理由が「子供が死ぬのを待つのが嫌だから」だと判明するシーンや、志子田と打ち解け生きたいと願う繊細な演技がすごく良かった。将来有望。


エルピス-希望、あるいは災い- 
★★★★★
良作が揃った10月クールの中でも文句なしに一番良かった。
冤罪報道がテーマの作品をフジテレビがこの枠で流したのもすごいし、社会的なテーマというだけでなく単純にミステリとしても構成が上手くて引き込まれた。筋の通った脚本ながら各話に引きを作るのが巧み。オチの付け所も現実から乖離しすぎず納得できたし、キャスト陣の演技もテレビ画面で観るのが勿体ないくらい良くて文句のつけどころ無し。


警視庁考察一課 
★☆☆☆☆
おふざけに偏って作っているのは分かったけどそれにしても豪華キャスト以外に見どころがなかったな。


束の間の一花 
★★★☆☆
シンドラ枠って要はジャニーズ枠だと思うのだけど結構良作を生み出している。
余命僅かな男女の恋愛だが、悲劇的すぎずに哀しさと暖かさがじんわりと滲んでくる作品だった。京本大我くんの声には『情動』がある気がする。すごく好き。7MEN侍の佐々木大光くんも自然な演技ですごく良かったのでもっと映像に出てほしい。


火曜日

君の花になる 
☆☆☆☆☆
ボーイズグループがテーマでなければ★1くらいは付けたんだけど『アイドル』をやっているくせに寮母と恋愛しておりそれがバレて炎上してもなお何も悪いと思っていないグループのセンターが無理すぎて終わり。文哉くんはとても好きなのだけど…。


拾われた男
★★★★☆
面白かった!松尾諭の自伝風エッセイが原作で概ね実話らしいのですが、波瀾万丈ですごい。役者はみんな巧者なのだが、特に伊藤沙莉ちゃんの魅力が抜群に出ていた。ミステリと~の風呂光は正直これ別に他の女優さんでも良くない?と思ったので、そうそう沙莉ちゃんはこういう役がいいんだよ~と頷きながら観た。


階段下のゴッホ
★★☆☆☆
ツンとした猫みたいな役が似合いすぎる神尾楓珠よ。しばらく休んでリフレッシュしたら戻ってきてほしいですね。


水曜日

ファーストペンギン!
★★★★☆
鮮魚ボックス事業で「漁業6次化産業化」を初めて成功させた坪内知佳さんをモデルとした作品。これも面白かったな。漁業の仕組みなんて全く知らなかったので学びになった。森下氏の脚本は学びとエンタメ性を両立するのが上手いと思う。
それにしても奈緒鈴木伸之はいつもカップルになりそうでならない。
緑黄色社会の主題歌も熱くてポジティブなパワーがあり内容にハマっていた。


親愛なる僕へ殺意をこめて
★★★★☆
山田涼介くん主演の二重人格サスペンス。門脇麦ちゃん演じる京花ちゃんがとても怖くて良かった。序盤に拷問シーンが多くかなり脱落者が出たようだけど、中盤以降は目をそむけたくなるようなシーンはあまりなく謎解きメインだったので勿体ないなと思った。みんなが嫌だったであろう尾上松也さんのキャラとかあっさり死んでしまうし…。
真犯人を「もう消去法でそうだよね」と予想出来てしまったのと動機が単純にサイコパスで片付けられてしまうようなものだったのが残念なものの、地上波ドラマであまり味わえないスリル感が気持ち良かった。


夫婦円満レシピ~交換しない?一晩だけ~
★★★☆☆
夫と妻を交換して情事することによりお互いの嫉妬心を煽りセックスレスを解決する…という挑戦的すぎる内容の作品。キスマイの千賀くんが出演していたのだが、物凄い内容のドラマに出るな・・・と驚いた。とはいえあらすじの破天荒さとは裏腹に脚本の本質はお互いのことをちゃんと考えていきましょうね、という感じで堅実だった印象。


木曜日

silent
★★★★☆
silentブーム、すごかったですね。娯楽が溢れている時代にブームになるというだけで素晴らしいと思う。手話で進むシーンも多く、物理的に“流し見”ができないというのも良かったんじゃないかな*1
内容は清々しいくらいにシンプルに純愛一本勝負で登場人物も絞られており、ひとつひとつの心の動きを丁寧に捉えようとしているのが好印象だった。
ジャニーズ内でのsilentブームがすごくてオタクもみんなこういう作品に出てほしいと思っているけど演者側もsilentみたいなのやりたいと思っているようでウケた。


ザ・トラベルナース
★★★☆☆
女医の菜々緒とナースの岡田将生なんてこの病院顔採用なのかな…と思うわと思いながら観た。それにしても岡田将生中井貴一のバディなんてみんな好きに決まっているよね。
内容的にはテレ朝ドラマという感じで可もなく不可もなく。礼くん(荒木飛羽)の話は泣けた。


sister
★★★☆☆
瀧本美織がヤバい奴だと思っていたら山本舞香も激ヤバだったのだ!という話。
総じて溝端淳平が可哀想すぎる。この姉妹に関わったのが運の尽きという感じですね。


金曜日

クロサギ
★★★☆☆
原作を読んでないのでどの程度まで原作に忠実で何がオリジナルなのかわからないのだがもっと氷柱とのラブ要素が欲しかったなと思った。やっぱり平野紫耀は胸キュンが似合うので…(本人は嫌かもしれないが)。というかあの顔は目立ちすぎるので変装する詐欺師というのは無理があるよな。冒頭のアニメーションが絶妙にダサかったことが一番印象に残っている。


土曜日

一橋桐子の犯罪日記
★★★☆☆
独り身で友人を亡くし家も失った老女(松坂慶子)が終の住処を刑務所にしようとできるだけ人に迷惑をかけずに捕まる道を模索する『ムショ活』に勤しむという前衛的な話。
ハチャメチャなことをやろうとしているのに登場人物も視聴者も思わず桐子を応援したくなるのは松坂慶子の味か。岩ちゃんが記憶上の姿より瘦せすぎていてしばらく気がつかなかった。


祈りのカルテ
★★★☆☆
ハートフル医療日常の謎系ミステリといった感じ。パイロット姿も抜群に似合っていたけど白衣も抜群に似合う玉森くん。この調子で職業制服を制覇してもらいたい。
医術的観点というよりもカルテから患者の心を解き明かす主人公という点を見るとトラベルナースと被りが生じていそうだが双方全然テイストが違った。まあナースか研修医かという違いがあるので当然とも言えるか。研修医が主人公ということで毎週研修する科に変化があるのも飽きさせなくて良かった。


最高のオバハン中島ハルコ 第2シリーズ
★★★☆☆
人気美容クリニックを経営する超セレブの大地真央が世の悩みや不正を斬っていく令和の水戸黄門的なお話。編集者の松本まりかとのコンビがとてもいい。同クールの城塚翡翠も女性バディだし、徐々に女性バディモノが盛り上がっている感じがしてとてもいいですね。


推しが武道館いってくれたら死ぬ
★★★☆☆
おしぶどドラマ。原作勢ですが違和感を感じることもなく良いドラマ化だった。まあ、くまささんとかはかなり実写美化されていると思うけれども…。アウェーのショーでくまささんを見つけホッとした表情で個レスするれおのシーンは演者とファンの理想的な両想い関係で何回観ても良い。


ボーイフレンド降臨!
★★★☆☆
オラオラだった髙橋海人くんが記憶喪失になってフワフワになって年上女性2人といい感じになるお話。事前のインタビューで「ドロドロしない三角関係を描きたい」と言っているのを読み、そんな三角関係あるかいなと思っていたら本当にさわやかな三角関係だった。いや、あれは田中みな実がイイ女すぎるんだわ。


日曜日

霊媒探偵・城塚翡翠
★★★☆☆
4話分まるまる使い視聴者を騙し5話で大どんでん返し、6話から新章1話としてスタートさせるという日テレ思い切ったな!という構成のドラマ。原作を積んでいてまだ読んでいなかったのが功を奏し、しっかりと5話でひっくり返った。
構成上やむを得ないとはいえ瀬戸くんが途中退場するの勿体ないなあと思っていたら終盤ファンサービス的にちょろっと出てきてくれて嬉しかった。


アトムの童
★★☆☆☆
このキャストを使って日曜劇場の予算でコレか~~~という感想。
最終回は謎の回想を入れるくらいなら無理やり15分拡大しなくてもよかったのでは。
というか、山崎賢人が突然「やっぱ夢追いたいしもっとワクワクしたいから会社辞めるわ!海外行く!(ニュアンス)」と言い始めた時点でなんやねんそれスイッチが入ってしまい真面目に観る気が失せたというところはある。

*1:どんな作品だろうと真剣に見れば面白味があるもので、地力がある作品ならなおのこと