犬と狼の間

え?遊んで食べて寝てちゃだめ?

2023年現場まとめ

2023年の現場まとめ。自分用記録です。

ルール

  • 配信は有料のもののみ加算 
  • 複数回観たものはタイトルの横に回数
  • Wキャストのものは観たキャストを記録


***

1月

海宝直人コンサート『ATTENTION PLEASE!』

@シアタークリエ(ゲスト:朝夏まなと上白石萌音

舞台『ガチでネバーエンディングなストーリぃ!』(2)

東京グローブ座(1)
上野学園ホール(1)

3月

ミュージカル『太平洋序曲』

@日生劇場(松下・海宝・立石)

4月

プロ野球観戦(2)

ZOZOマリンスタジアム
VSバファローズ(1)
VSホークス(1)

ライブ『Aッ!!!!!!と驚き全国ツアー2023』

@浜松アクトシティホール

5月

ライブ『シアノタイプ10周年記念ライブツアー』

@渋谷duo

プロ野球観戦

ZOZOマリンスタジアム
VSホークス

ライブ『Aッ!!!!!!と驚き全国ツアー2023』(2)

@東京ガーデンシアター(1)
神奈川県民ホール(1)

6月

ミュージカル『ダーウィン・ヤング 悪の起源』

@シアタークリエ

音楽劇『ダポンテ~モーツァルトの影に隠れたもう一人の天才~』

@シアター1010

7月

海宝直人 Birthday Meeting For NAOTRIM

※配信

8月

プロ野球観戦(2)

ZOZOマリンスタジアム
VSライオンズ(2)

ライブ『ジャニーズJr. ALL johnny’s Jr. わっしょいCAMP in Dome』(2)

@東京ドーム(1)
※配信(1)

9月

プロ野球観戦(4)

ZOZOマリンスタジアム
VSイーグルス(2)
VSバファローズ(1)
VSライオンズ(1)

ミュージカル『アナスタシア』

東急シアターオーブ(木下・海宝・田代・石川)

ミュージカル『スリル・ミー』

@シアターウエス(前田・木村)

10月

プロ野球観戦(3)

ZOZOマリンスタジアム
VSバファローズ(1)
VSホークス(2)

シアノタイプディナーショー

リーガロイヤルホテル東京

イナズマロックフェス

@烏丸半島芝生広場

11月

カーネクストアジアプロ野球チャンピオンシップ

@東京ドーム
日本VSオーストラリア

MARINES FAN FESTIVAL2023

@ZOZOマリンスタジアム

12月

茶谷健太・和田康士朗ファンミーティング

@ホテルポートプラザちば

ちばハートフル・ヒューマンフェスタ2023

千葉市民会館

富里後援会主催 選手激励会2023

@インターナショナルリゾートホテル湯楽城

ミュージカル『ジョン&ジェン』

@よみうり大手町ホール (田代・濱田)

和田康士朗・藤原恭大FAN MEETING

@アパホテル&リゾート東京ベイ幕張

SEXY ZONE LIVE TOUR 2023 Chapter in DOME』

@東京ドーム

シンる・ひま オリジナ・る ミュージカ・る『ながされ・る君へ~足利尊氏太変記~』

明治座

***
【内訳】
・舞台・ミュージカル
計8作品9回

・野球観戦
ZOZOマリンスタジアム:15回
東京ドーム:1回

・コンサート・イベント
ミュージカル系:4回(内配信1回)
アイドル系:7回(内配信1回)
野球関連:5回

去年と比べるとまず野球の項目が増えているのが目につきますね。前半は月一回くらいだったのが推し選手が定まった&CS進出争いが激化した後半あたりから激増しているのが見て取れる。
そして多ステをしていない分観劇回数は減っているものの、去年も10作品程度だったので観ている作品数的には意外と減ってない。感想ブログを書くのを途中で頓挫してしまったのは心残りでした。チケット代も安くないので24年は一つ一つの観劇をもっと大事にしていこうと思う。Aぇの現場は漏らさずに参加できたので良かった。舞台ツアーや全国ツアーがあったのがもはや遠い昔のようだが、今年も変わらず正門くんを応援していくつもり。

昨年までのまとめはこちら


ミュージカル「ダーウィン・ヤング 悪の起源」感想

観てきました。以下感想。

※ストーリーの核心のネタバレあり※


あらすじ

舞台は市街が9つのエリアに区分され、厳格なる階級制度が敷かれている架空の都市。200年の歴史を誇る全寮制のプライムスクールに入学した16歳のダーウィン・ヤング(大東立樹/渡邉 蒼)は、教育部長官のニース・ヤング(矢崎 広)を父に持つエリートだが、この世界の厳格な階級制度に疑問を抱いている。同じ考えを持つレオ・マーシャル(内海啓貴)と出会い、心を通わせた二人は、骨董品交換会で、古びたフードと、カセットプレイヤーを交換する。

30年前に16歳で何者かに殺害されたジェイ・ハンター(石井一彰)の追悼式典の場、感動的なスピーチをするニースの傍らで、ジェイの弟であるジョーイ・ハンター(染谷洸太)は大袈裟な式典を催すことに不満を漏らしている。ジョーイにとってこの30年は、常に兄のジェイと比較され、劣等感を抱き続けてきた30年間だったからでもある。ニースは、ジェイとともに同級生で親友同士でもあったバズ・マーシャル(植原卓也)から声をかけられ、ドキュメンタリー映画の監督としてプライムスクールの撮影をすることになったので、息子のダーウィンの協力を仰ぎたいと相談をもちかけられる。

そんな折、ダーウィンは密かに恋心を寄せている同級生のルミ・ハンター(鈴木梨央)から、力を貸してほしいと依頼される。好奇心旺盛で頭脳明晰なルミは、伯父であるジェイの部屋で見つけたアルバムの中から、1枚だけ写真が消えていることに気づいた。ジェイの死の真相に迫る《何か》が写っていたはずの写真の謎を突き止めるため、ダーウィンはルミと行動を共にすることに。

この世界の最下層エリアである第9地区、膨大なデータが眠る国立図書館ダーウィンとルミは、謎解きの旅の中で少しずつ真相に迫っていく。

60年前に起きた「12月革命」。その革命のリーダーだった 「額に大きな傷がある少年」、その特徴と奇妙に符合するダーウィンの祖父であるラナー・ヤング(石川 禅)・・・。

さらに、ラナーが第9地区の出身でありながら、第1地区の教育部長官にまで上り詰めた父ニースの知られざる過去。

真相に近づくに従い、ダーウィンの祖父と父が、それぞれ闇に葬った秘密が明らかにされていく。殺害されたジェイ・ハンターの死の真相は?古びたフードとカセットプレイヤーに隠された秘密は?そして、タイトルが暗示する「悪の起源」とは何を意味するのか?すべてを知った時にダーウィンが選んだ道は?

親子孫の三世代の運命が交錯する、壮大なる人間ドラマが今、始まる―。
(公式サイトより引用)


とりあえず、①韓国ミュ②演出が末満さん③全寮制スクールもの④親世代の話がある この辺でピンとくる方はツボにハマることを保証します。このキービジュアルで演出が末満さんだったらこんな地獄がくるだろうなという期待を裏切らない良質な地獄だった。

簡潔に言うと、主人公のダーウィンは、父が16歳のときに親友のジェイを殺害していることに気が付くが、その動機は祖父が革命軍のリーダーだったことを隠すためだったと知り、自身も父の秘密を守るために親友のレオを殺害してしまう・・・というストーリー。とにかく『苦しんでどうしようもなくなって一番最悪な決断をしてしまう人間』の構成力が凄かった。ここでこれくらいの苦悩を見せてほしいなあ!というときに期待以上の表現で観せてもらえるので痒い所に手が届く。しかもそれを演じる演者が矢崎広さんなので申し分ない。大東くんはまだまだ歌も芝居も発展途上だなと感じたものの、その青さと危うさがダーウィンによく合っていて良かった。ダーウィンがレオを殺害するシーン、電車の中なのかそうじゃないのか、それまで具体的に描写されていた事項が急に抽象的になるところが悪夢の中という感じがして印象的だったな。



そうそう、何を隠そうこの作品を観劇した目的は「久しぶりに矢崎くんの歌が聴きたいな~」なのだが、記憶上より五倍くらい上手になっていて驚いた。もともとミュージカル的な上手さというよりも芝居力で勝負するタイプだと思っていたけれど、元々の表現力に技術も上乗せされていてすごく良かった。矢崎くんのミュージカル作品はこれからもチェックしないとな。
他のキャストで言うとレオ役の内海くんも良かった。少しかすれた個性ある声質の方だと思うのだが、それがレオの明るく光属性のキャラクターによくマッチしていた。どうでもいいけどなんだか勝手に背が小さめのイメージを持っていたのだが全然デカくて笑った。どこでの記憶だったんだ…?

***

軽率に取ったチケットが好みに合致していると喜ばしい。ダーウィンヤング、地方公演がこれからだと思うので気になる方は是非。

ミュージカル『太平洋序曲』感想

海宝さんご出演のミュージカルを観てきました。

あらすじ

海に浮かぶ島国ニッポン。 黒船に乗ったペリーがアメリカから来航。 鎖国破りの罪で捕らえられたジョン万次郎(ウエンツ瑛士・立石俊樹)を派遣し、上陸を阻止すべく交渉を始める。 一度は危機を切り抜けるものの、続いて諸外国の提督が列を成して開国を迫りくる。
<上記公式HPより引用>


この日のキャストはこちら

初演は1976年のブロードウェイ。つまり海外のクリエイターが幕末~開国の日本を題材にして作ったミュージカルである。…というわけで、それはそうではあるんだけど、全てにおいて“”なんちゃってジャパニーズ“”感がすごくてその内容を日本人のキャストが演じて日本人の私たちが観ていることになんだか居心地が悪かった。わざとそうしていると思うのでその違和感を楽しむのが正解なんだろうけど私は気持ち悪くなってしまって駄目だった。

おそらく日本が鎖国していたことも、外国の言いなりになったことも、そんな日本を脅すように開国させた米国のことも全てを皮肉りたいのかなという内容だったが、心情表現でドラマティックにするわけでもなく淡白に進んでいくうえに、史実を学ぶ舞台かといえばそうでもなく、かなり大胆にフィクションなので結局この作品は何が言いたいのだろうという感想に。ラストシーンは高度経済成長期に突入した日本人が「NEXT!」と歌い締めくくられるのだが、1976年だったら確かに「日本はどんどん進歩していき未来は明るいな!」となったのかもしれないが2023年現在に観せられても…。

ストーリーを淡白に感じたのは一幕ものにカットしていたからかもしれませんが、全体を通して日本人向きの作品じゃないのでは?と思いました。ブラックジョークというか、皮肉っていることを俯瞰で観られないのは駄目かもしれないが気持ちのいいものではなかったな~。鎖国中たいした進歩もせず米食って生きていたって別にええやろ!!
外国の方が観たら面白いのかな。異国から見た日本はこうなんだという感覚が得られた点は面白かった。

***

キャスティングを見たときからわかっていたことだけどキャストの歌唱力は文句のつけどころもなく素晴らしかった!特に三人の海兵が日本人女性を襲おうとするシーンは美しいハーモニーと旋律で「僕に温もりを」と歌われるのだが、美しい音楽と描かれていることのギャップがものすごく不気味だった。ミスサイゴンでも感じたがことだがこういう演出効果がミュージカルの醍醐味だよなと思う。
難曲揃いのソンドハイムを皆さん歌いこなしていて素晴らしかったのですが、そう、私はソンドハイムの曲ってなんか意識飛んじゃうんですよね~。多分音楽的な素養が無いからなんだけど。ジャニーズトンチキソングとかが大好きだし。

***

というわけで、全体の感想としては、セットも曲もキャストの技量もハイクオリティなものを観せられているが、好きになれないでした。
一回しか観ていないので、もっと通わないと解らない演目なのかな。もちろんキャストの皆さんは大変素晴らしかったです。

舞台『ガチでネバーエンディングなストーリぃ!』感想

グレショー舞台ツアー『ガチでネバーエンディングなストーリぃ!』観てきました!

とは言っても私のブログを見てくれる方はそもそもジャニオタじゃない方が多いと思うので、まずグレショーとは何ぞやの話からします。

Aぇ! groupが一流舞台演出家&脚本家とコラボ!

Aぇ! groupのレギュラー番組…そのコンセプトは“本気の舞台”。
コメディからシリアス劇まで様々な演劇を通して、Aぇ! groupがエンターティナーとして成長していく番組です!

稽古を通して6人それぞれが自らの新しい扉を開いていく…
そのフレッシュな姿や苦悩はこの番組でしか見られない!
皆様応援よろしくお願いいたします!


グレショーとは、ABCテレビ(関西限)で毎週土曜24:35から放送されている『THE GREATEST SHOW-NEN』というAぇ! group(関西ジャニーズJr.)のレギュラー番組のこと。関西発の劇団・演出家・脚本家たちとコラボレーションして一つの舞台を作り上げていく番組で、つまり演劇の本番と稽古の様子をどっちも観られるよという演劇ドキュメント番組になっているのです。
2020年から放送開始し、現在は幻灯劇場さんとコラボした第16回公演『鬱憤』を放送中。(Tverで全国で観られるよ!)
ヨーロッパ企画劇団鹿殺しなど演劇好きの方ならオッと思うような劇団ともコラボしているので、ジャニーズ好きでなくとも普通に舞台演劇好きの人が観るのもオススメ。*1

そして『グレショー舞台ツアー』とは、第一回公演でコラボしたヨーロッパ企画さんと再びタッグを組み、番組内の一度きりの本番ではなく実際の舞台として東京・大阪・広島・愛知で公演するよーという話です。

ここまで前置きでした。というわけで以下感想。
https://www.greshow-stage.com/
RPGゲームの中の世界。ついにラスボスを倒した勇者の“ゆうや”*2率いる一行はゲームのエンディングを迎える。しかしゆうやは解散するのが寂しいから終わりたくないと駄々をこね、パーティーのみんなを引き留める。*3
ゆうやを見かねた一行は、自分たちがCPUでありゲームのキャラクターであることは分かっていると暴露し早く現実に帰りなさいと説得。そのうちゆうやが現実に戻りたくない理由は憂鬱な最終面接が迫っているからであったことが判明する。しかも現実世界でゆうやは寝落ちしてしまい、ゲームの中の勇者は固まってしまい…。このままでは大事な最終面接に遅れてしまうと危惧した一行は、現実に干渉することを決意。Wi-Fiを使ってゆうやの部屋にある家電に乗り移ることができた!
歌ったり踊ったりゆうやを起こしたり面接へ見送ったりしてRPG世界に帰ると、ゲームクリアしたはずなのに裏ボスが出現していて……!?一方、現実世界のゆうやは圧迫面接に苦しむが………。みたいなお話。

感覚的な話なのだけど、舞台らしい舞台をやっているのだけど彼らがアイドルであることは隠されていないな、というような印象を持ったのだが、カテコ前に末澤くんが『Aぇ! groupの末澤誠也として関西弁で話し始める』というシーンを観てなるほど~と納得した。
つまり最初から【ゲームの中のキャラ】【操作している現実世界(ゆうや)】【演じているAぇ! group】の三重構造の作品になっていたということですね。タイトルがガチでネバーエンディングなのはこれからもAぇのストーリぃが続いていくからであるわけで…上手いなあ!

正直に言うと、これって私はめちゃくちゃ楽しいけどAぇ担じゃない人はどうなんだろう?と思う部分がままあったのだが、それもこの構造になっているなら納得できる。そもそもAぇの話をしているのだから、Aぇに興味ない人にはnot for you でいいのだ。

全体の話はこれくらいにして好きだったところの話を。細かく挙げ始めたらキリがないのだけど、個人的に一番ウケたのはゲームのキャラ達が家電として登場するシーン。盆が回転してコントのような着ぐるみで家電に扮しているみんなが登場するのだが、めちゃくちゃ面白い。いや出オチなんだけど。
終盤、アレックスが渡したクリスタルをマイクにして【アビリティ『しゃべるようにうたう』】を使用することによってラップバトルで面接を突破し勇者のレベルが上がって裏ボスを倒せた(何を言っているかわからないと思うけどこうなのだ)のもすごく気持ちのいい伏線回収で好きだった。メタ構造だしとんでも展開なのに伏線回収が緻密で面白い。あれがこうなるのか!というワクワクを何度も味わえて楽しかった。

あとこれは単純にただのヘキなんだけど、関西弁に戻った末澤くんが「そんなに関西弁キツかったっけ」と突っ込まれるところがめちゃくちゃ好きだった。私は関東人なのでその辺のニュアンスがそんなにわからないのだけど、自分にはわからない共通認識があるのが分かるのがなんか気持ちいい。これどういうヘキなのかよくわからないけど(笑)



完全に主観だが、AぇさんからAぇ担へのファンサだなあと思った舞台でした。グレショーで裏側が放送されたら全然的外れの感想を言っているなとなってしまうかもしれないが、(なので放送の前に書き上げてしまいたかった笑)まあそれはそれでいいでしょう。ありがたいことに東京、広島と観劇することができ、おそらくこれから2023年の1月といえば大寒波襲来と広島公演が丸被りで大変だったな!と思い出すと思う。

最後にこれは観劇ライフハックですが、アドリブのためにあるアドリブのシーンは削っても本編に支障ないパターンが多いので「ここはこういうショーなのね」という気持ちで本編と頭を切り替えて観ることをお勧めします。

*1:個人的には全国放送になって関東の劇団ともコラボしてほしいけど脅威のペースで新作舞台を仕上げるという超過酷番組なのでAぇさんが多忙を極める今どこまで続くかわからないとこはある。なので今のうちに観るのが吉

*2:末澤誠也

*3:僧侶のアレックス/正門良規、武闘家のルンダ/草間リチャード敬太、魔法使いのスタッド/小島健、ギャンブラーのジャイロ/福本大晴、戦士のオースター/佐野晶哉

2022年現場まとめ


2022年の現場まとめ。自分用記録です。

ルール

  • 配信は有料のもののみ加算 
  • 舞台はタイトルの横に回数
  • Wキャストのものは観たキャストを記録


***

1月

Japan Musical Festival
@LINE CUBE SHIBUYA

2月

舞台『僕はまだ死んでない』(2)
博品館劇場
直人役:矢田悠祐/碧役:上口耕平(1)
直人役:上口耕平/碧役:矢田悠祐(1)



3月

舞台『ラビット・ホール(1)
@KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ


ジャンクションLIVE vol,6~Bistro junction~
@LIVE TERRACE KIWA

WOWWOW『グリーン&ブラックス』公開ゲネプロ
※配信

4月

ミュージカル『next to normal』(2)
安蘭・海宝・岡田・昆・橋本・新納(2)
@シアタークリエ


舞台『魔法使いの約束 第3章』(1)
天王寺銀河劇場


海宝直人のSmile session~出会いはタカラなり~
※配信

5月

シアノタイプNEWアルバムリリース記念『PORTRAIRS』
@Music Club JANUS

DREAM LIVE-6th Tour ”Synchronic Spheres”-
@幕張メッセ

6月

ミュージカル『CROSS ROAD~悪魔のヴァイオリニスト パガニーニ~』(1)
水江・山寺(1)
@シアタークリエ


ミュージカル『ガイズ&ドールズ』(1)
@帝国劇場


7月

セクシーゾーンライブツアー2022 ザ・アリーナ
朱鷺メッセ

島田歌穂Musical,Musical,Musical !! vol,3
Bunkamura オーチャードホール

8月

ミュージカル『ミス・サイゴン(3)
駒田・海宝・高畑(1)
東山・海宝・昆(1)
市村・海宝・屋比久(1)

@帝国劇場


Brand New Musical Concert 2022
@アクトシティ浜松 大ホール

田代万里生ファンクラブイベント2022
@都内ホテル

9月

ミュージカル『ヘアスプレー』(1)
@東京建物Brilia HALL


10月

舞台『ヴィンセント・イン・ブリンクストン』(2)
東京グローブ座


ミュージカル『エリザベート(1)
山崎・愛希・田代(1)
@帝国劇場


大阪城夢祭「関西ジャニーズJr. DREAM LIVE 2022」
大阪城公園 西の丸庭園

11月

ミュージカル『ミス・サイゴン(1)
市村・海宝・昆(1)
ウェスタ川越


海宝直人コンサート『Home my Home 2022』
@市川市文化会館



***
【内訳】
・舞台・ミュージカル
計10作品16回
・コンサート・イベント*1
ミュージカル系:9回(内配信2回)
ジャニーズ系:2回
その他:1回

「観劇したものは一演目につき一記事は感想を書く」というのを目標にしていたので達成できたのは良かった。これは今後も続けていきたい。
観劇回数的には去年も10タイトルだったのでこれくらいが無理のないペースなのかもしれない。ならすと舞台とコンサートでトントンくらいになるんだな。2023年はライブの比率が高くなる予定(願望)(全国ツアー当選祈願)ですが、変わらずミュージカルや舞台もちょくちょく観に行きたい。

*1:振り分けは目当ての属性。例えばシアノタイプはバンドだが海宝さん目当てで観に行っているのでミュージカル系に入れている

ミュージカル『エリザベート』感想

エリザベート観てきました。
当日のキャストはこちら


あらすじ

自由を愛し、類なき美貌を誇ったハプスブルク帝国最後の皇后エリザベートと、彼女を愛した黄泉の帝王“トート=死”。トートはエリザベートが少女の頃から彼女の愛を求め続け、彼女もいつしかトートの愛を意識するようになる。しかし、その禁じられた愛を受け入れることは、自らの死を意味した。滅亡の帳がおりる帝国と共にエリザベートに“運命の日“が訪れる―。

DVDで何度も観ていたミュージカルを初・生観劇というシチュエーションが初めてで、好きなナンバーが始まるたび大興奮した。特に『私だけに』と『私が踊る時』が大好き。つまりシシィが好きです。
シシィって不思議だよなーと思うのだが、いや、だって彼女、どう考えても自分勝手じゃん。フランツへの態度は置いておいてもルドルフに対して酷すぎるじゃないですか。本来だったらサイゴンのクリスくらいヘイトを集めてもおかしくないキャラだと思うのだけど、広く愛されているのが面白いなあと思う。万里ンツ贔屓の目線で見ているのでもうちょっとフランツに優しくしてよ!とは思いつつ、やっぱりシシィは魅力的だなと思う。

余談だが『私だけに』を聴いていると、結婚しているわけでもないのに歌詞になんだかすご~く共感するのだが、仕事に向けての気持ちに近いんだと腹落ちした。

つまり、

いやよ 大人しい社員なんて
できない 可愛くお茶くみなんて
弊社のものじゃないの
この私は

義務を押し付けられたら
出ていくわ 私

たとえ総合職で就職してても
生命だけは預けはしない
私が生命 委ねる それは
私だけに

ということですね。社会人としてどうなんかとは思わなくはない。

***

ちゃぴちゃんはマタハリの時よりさらに歌の安定感が増している感じがした。相変わらずしなやかで美しくて惚れ惚れ。単純にお顔立ちがめちゃくちゃタイプです。
トートは演じる役者により解釈が大きく変わるイメージだけど育三郎さんのトートは死の概念というか、もはや妖怪かというくらい強かった…というかなんか濃かった。
個人的に一番良かったのは上山さんのルキーニ。ルキーニってストレートプレイっぽさもミュージカルっぽさもあると思っているのだが、上山さんは芝居も歌も巧さがシームレスでノンストレスで観られた。
万里ンツはDVDで何度も観ていたけれど、後半の年老いた演技や歌の重厚さはやはり生じゃないと感じ取りきれない部分があるなと思う(DVDも勿論良いのですが)おじいちゃんからカテコで突然ツルツルの若者になって出てくるの本当に面白い(すごい)


月末は配信がありますね〜。アーカイブがありがたすぎる。*1

*1:既に円盤化をクリアしていることで権利的にOKだからアーカイブできるのかな

舞台『ヴィンセント・イン・ブリクストン』感想

「今年の夏くらいから追い風を感じて…」と各所のインタビューでAぇさん達が語っておられますが、御多分に洩れず私が正門担を自認したのも今年の夏なのでそういうことなのだと思います(?)
さて、秋にそんな正門くんの主演舞台があるらしいと聞いたらそりゃ行くよねということで行ってまいりました。以下感想。

あらすじ

未亡人のアーシュラ(七瀬なつみ)が営むブリクストンのある下宿屋に、二十歳の青年ヴィンセント(正門良規)が、空き部屋の貼り紙を見たと訪ねてきた。実のところは家から出てくる美しい娘・ユージェニー(夏子)に惹かれて、この下宿屋に部屋を借りに来たのだ。何も知らないアーシュラは、ヴィンセントに部屋を貸すことを決める。そこには画家志望のサム(富田健太郎)が先に下宿していた。さらにある日、ヴィンセントの妹・アンナ(佐藤玲)が訪ねてきて...。

***

簡単に言えば、若くて美しい下宿屋の娘・ユージェニーに一目惚れしていたヴィンセントは、お互いの孤独を分かち合ううちに未亡人であるユージェニーの母・アーシュラのことを好きになる。二人は両想いになりヴィンセントは絵画に目覚めるが、彼が恋に現を抜かし仕事を放棄していることに危機感を抱いた妹・アンナの説得もありパリに転勤になることに。何も言わずアーシュラの元を去ってしまう。数年後戻ってきたヴィンセントは絵画への情熱を失っていたが、アーシュラとの再会によりまた絵画に向き合っていく・・・という流れ。
この戯曲はゴッホが20代前半にロンドンの下宿に住んでいたこと、下宿屋の娘に恋をしていて失恋したこと、テオの奥さんが手紙の中でユージェニーとアーシュラの名前を間違えていたことなどから着想を受けて創作されたフィクションだそう。

芝居としては二幕と四幕の暗い静かなシーンがすごく良かったのだけど、オタクとしては三幕冒頭の恋愛中で浮かれまくっているヴィンセントとアーシュラが可愛くって見どころだった。ユージェニーやアンナの目を盗んで一瞬だけ手をつないではキャッキャッとしているんだけど、正門くんはギタリストなだけあって手が大きくてカッコイイので手の大きさの差が良かった。なんならブラウスのボタンを外すシーンよりドキドキした(笑)

そしてそこを楽しく描く分、ヴィンセント失踪→アーシュラの絶望がより効いてくるんだよね。台詞量は膨大なのだけれど、大事な場面はむしろ台詞で説明してくれなくて、特にヴィンセントがパリに行くことを決めるあたりは明確には描かれていない。ヴィンセントが何を思って何も言わずにいなくなったのか、数年後に浮浪者のような汚い風貌で伝道師になる!と戻ってきたのかは正直はっきりとは分からなかった。しかしその分、絵を諦めていたヴィンセントに対するアーシュラの「私はこんな人のことを好きだったなんて!」という怒りはかなり現実感を伴って“分かる”感情だったな。

アーシュラは息子くらいの年齢のヴィンセントのことを、男性とのロマンスとして好きだったというよりは、ヴィンセントの芸術の才能を愛していたように思う。情熱と才能のある若者を愛して育むことで満たされる…みたいな。また、画家を目指していたサムはオランダでのヴィンセントのスケッチを見て才能の差を感じて画家の道を諦めてしまう。ヴィンセントの才能は時に甘美で時に劇薬で、でも登場人物の誰しもがヴィンセントのことを愛してしまっている。物語は一心不乱にスケッチをするヴィンセントのシーンで終わるのだけど、つまりこの話はヴィンセントが画家としてスタートする日をラストシーンとする「前日譚」であり、ヴィンセントのための物語だったのだと感じた。


***

セットは下宿のキッチンで場転なしのワンシチュエーション。一幕は登場人物が調理をしながの会話劇が主なのだが、フリではなく実際に料理をしていたのが楽しかった。あそこまで本格的に舞台上で料理しているのを観たのは初めてだったかも。その中でヴィンセントが料理を手伝って蒸かしたジャガイモの皮をむくシーンがあったのだけど、客席が一斉に双眼鏡を覗く気配があって面白かった。推しがほかほかのジャガイモ剥くところ見たいよね!わかるよ!*1


効果としては特に照明の使い方が好きだったんだけど、四幕はかなり絞ってほぼ暗闇のスポットが印象的で、アーシュラの暗い心情からヴィンセントがスケッチを始めて生まれる仄かな希望まで表現されるのが美しかった。

***

一幕を観たとき、これは正直、正門くんのニンじゃないな~と思ったのだけど、どんどん違和感が薄れて四幕にはヴィンセントとして観ている…ということを2回やった(私が二回観劇したので)という感じ。一幕はなんだろう、正門くんってその一言に万感の想いがこもっている…みたいな芝居が抜群に上手と思っていて、だからこそオーバーリアクションでひたすらワーワーと喋られるとコレジャナイ感がしてしまうのかもしれない。というか声質的にもしんどかったのじゃないかなあ。喋り辛そうだなあと思った。あと、コミカルな動きがステレオタイプなのも気になったところ。

とはいえとにかく表情の芝居が魅力的。ヴィンセントがやっていることは最初から最後まで結構オイオイ…なんですけど、それでも許されて愛されることに説得力がある。演出の森さんから「稽古初日にジャニーズらしさを捨てろと言ったものの全然ジャニーズっぽくなかったからその後それを言うことはなかった」とインタビューで言われていたものの(そしてそれは物凄くわかる)滲み出る愛され力というのはアイドルだからこそなのかなあともぼんやり思った。

というわけで、まだまだ伸びしろがあると思うのでどんどん良くなると思うと今後の活躍も楽しみ。本人も沢山お芝居がやりたいそうなので嬉しい。経験の浅いうちから大御所の演出家さんと組んで良い作品に携われるのはやっぱり「ジャニーズだから」なんだろうけど、競争率の高い世界で名を上げた恩恵でもあると思うので、気にせずどんどん磨きをかけていってほしい。



上演時間が約3時間とストレートプレイにしてはかなり長い方だと思うのだけど体感としてはあっという間に終わってしまい、充実した観劇でした。

*1:あとキスシーンとパイプ吸うシーンがオペラグラスチャンストップ3