月毎エンタメ記録。
新刊の内容に言及しますのでネタバレは各自自衛してください
読んだ
漫画
・『神クズ☆アイドル』4巻
芸能物には目が厳しくなってしまうのだが、この作品は現実との齟齬なんて気にならさせずに読ませる勢いがある。
ZINGSのユニット仲の良さが垣間見えるたびに発狂するオタクの描写がすごくいい。私もレモンケーキ食べさせたい相手は吉野くんという発言を聞いて気を失いたい。
・『違国日記 』7巻
ホモソーシャルというか、男性社会で男性として生きることの難しさが描かれていた。「女性が現代日本で生きていくことの生き辛さ」についての言及は各所でされている(し、まあ生き辛いのは事実ですが)けれども、それと並行して男が男社会で生きていく辛さもきっとあるだろうと思っていたので、どちらも語られているのはとてもフェアだなと思った。
それとは別にこの作品に出てくる男性はみんな良い人でいい。
本書とは関係ないが、芥見先生がヤマシタ先生の大ファンだということを考えると、ジャンフェスでご本人の肉声が出るまで女性説が主流だったほどの芥見先生の描く女性キャラの魅力の根源がわかる気がする。
・『あおざくら防衛大学校物語 』19~20巻
進級して先輩となった近藤たち。
一年生のときに自分たちがされて辛かった指導を今度は行う側になるという難しさ。でも何故そうしないといけないかの意味はもうわかっているし、その意味を言葉で教えてしまうと指導にならない。沖田がいい先輩になっているのがきっとそうだろうなと思った通りでとても良かったし、近藤が恐れられているのは想定外で面白かった。
一学年の脱柵に対する同期としての小島の対応と先輩としての近藤の対応がとても良かったのですが、それはさておき、とにかく千葉教官はかっこよすぎると思うんですけどどうなんですかね?人気キャラの要素しかないだろ!
・『ガチ恋粘着獣』4巻
琴乃はもちろんかなり問題があるんだけど、コスモくんはコスモくんで過剰だということの描写が巧み。
ガチ恋のオタクが怖いという気持ちも痛いほどわかるのだけど、コスモくんのそれはガチ恋どうこうではなくもはや「自分のことを直接知らない人が自分に好意を抱いているのが気持ち悪い」というレベルな気がするので、正直表舞台に立つ仕事が向いていないのではと思わなくもない。
・『賭けグルイ』1~14巻
1~3巻が安くなっていたので購入した後、面白くてそのまま続刊を購入して読んだ。
先に実写版の方は観たことがあったのですが、浜辺美波ちゃんの夢子は本当にナイスキャスティングなんだなあと実感。ぶっ飛んだセリフを言わせても品が失われない雰囲気のある女優さんってあまりいない気がする。顔立ちはもちろん声質が美しいからかな。高杉真宙くんの鈴井は原作より実写の方がイケメンになっている現象でしたね。
ギャンブルものってそんなに読んだことがなかったのだけれど、要はイカサマというものはトリックであり、それを見破るか、見破られないようにするかの心理戦…といった様相がミステリのテイストを感じられて好きだった。
また、作画がちゃんと美少女イラストのテイストなのに写実的な面もあってすごいと思う。絶妙なバランス。
書籍
・『四畳半神話体系』
学生時代に森見登美彦に触れていなかったのでここにきて読み始めた。
一人称でグイグイと進んでいくのでサクッと読める。中高生時代に読んだらハマっちゃう人が多いのはわかるけど、中高生が好きそうだよね~という形で揶揄されそうな文体でもありなんだか難しいな。そんなこと考えずに読むのがいいのだろうけど。
あまり一人称小説での人物描写を信用していないので明石さんと上手くいけるあたり「私」は自分でそう描写しているよりもちゃんとイケてるのではと思いつつ読んだ。大群の蛾など、少しずつ妙だった箇所が最終章で回収されてすっきり。
観た
話題になっていたのは知っていたけど初めて観たぎぼむす。
難しい題材だし、ともすればただただ暗くなりそうなのに、ずっとコミカルでテンポも良く面白かった。
しかし、大樹くん良すぎないか…!?!?とてもキュンでした。
・来世ではちゃんとします
www.tv-tokyo.co.jp
内容を知らずにだーりおちゃんが好きなので見始めたらかなりセクシュアルな内容でびっくりした。とはいえ全体的にほんわかとしたゆるい空気感なのであまりネットリとしたいやらしさはない。